2013/03/05

NIKKI『台湾を振り返って』

食ったなぁ。台湾料理のつもりでいたけど、そのほとんどが香港料理だと知って、ン?
 いいや。美味しかったんだし。そもそもこだわりなんて微塵もない。

 歩いたなぁ。台北中を丸々5日間、ロケバスを延べ30箇所ぐらいに停めて、
 ひたすら歩く、たまにダッシュ、そこらへんに腰掛けて、また歩く。
 土地勘がなく極度の方向音痴の僕の脳に、少しずつ台北マップが刻み込まれていくから不思議。
 あの小籠包店とあっちの小籠包店との間に、こんな公園があって、その横に茶器屋があって…
 美味いものを食わせてくれる店は、ベロから辿って脳みそに地図を描いてくれた。
 
 最終日。勝手に僕が思い込んでいる台湾の家、師範大学へ行く。
 昨年、初めて訪れたときは、感激しすぎて舞い上がっていたが、今回はちょっと落ち着いて校内を散策した。

 豪華メシばかり食い過ぎていたので、学食で昼ご飯を食べ、グラウンドを走る学生をただじっと見てた。
 美しい光景だったよ。なんてことないけど、それが余計にきれいだった。
 
 なにやらバザーをやってて。
 「特別限定生産のプリンを作っているから注文しませんか?」 
 「いつ食べられるの?」
 「2週間後に、ココで引き渡します」
 「そりゃむりだ。僕は3時間後の飛行機で日本に帰らなきゃいけないんだ」 
 「残念です…」
 「余談だけど、僕はこの大学のみんなのことが大好きだよ」
 「どうしてですか」
 「聞きたい?」
 「聞きたいです」
 「長くなるから2週間後に東京で話して上げる」
 「ははは…」
 「ちょうどいい、そのときプリン持って来て」
 「ははは…は」

  
  また行くよ。台湾。爺さんの働いてた台湾の家。